英文法

【英語】受動態とは一体何?使い方は?本当は使わないの?

受け身って何?

この記事は、「受動態」についてフォーカスをおいてお話をしています。「”受動態”って何?」「どんな時に使うの?」という疑問を持っている方はぜひ見ていってください!

皆さん"受け身形/受動態"と言う文法を知っていますか?どちらも同じ意味と考えてください!

「トムはこのケーキを食べた」という文章を「このケーキはトムによって食べられた」という形にする手法です。

これよく分かんなくね?

苦笑い

そんな「られた」なんて使いますか?

「やられた!」やられた「殴られた!」殴られたなんて時にしか使わない感じがしませんか?笑

その「られた」を英語ではどんな使い方するのか、どんなイメージがあるのか、今回は詳しくみていきたいと思います!

受動態の形について

まず単語を見ていきましょう!

受動態の"動詞の形"

動詞の形

この様に、英語の動詞には3つの形があります。

えぇー3つもあるのー?多いよー

そんなことを思っているそこのあなた…日本語の活用を見てみてください…

日本語の活用

…英語って…シンプルですよね…?笑

日本語の部分はあくまで活用形ですが、にしても多いわ笑

日本語の絶望的な活用を確認したところで、本題へ戻りましょう笑

今回の受け身形では「3つ目の形」のものを使います!赤い枠で囲っている部分ですね!

へぇーそんなの使うんだー

と思っていただけていれば、それでOKです!外国語をマスターするには半年でok

そして、もう一つだけポイントがあります!

それは、この"3つ目の動詞"は"ing"形と同じで、動詞ではなくなってしまうんです!

わかる!言いたいことはわかる!!笑

それでももう少し聞いていってはくれないでしょうか!!!土下座

これも日本語で考えてみましょう!

例えば、「食べる」食べるという動詞がありまして、これを動詞じゃなくする方法があるんですよね。これも日本語では無数にあるわけですが…。

代表的なのが、「食べること」「食べられること」"○○こと"というものを付けると、動詞じゃなくなりますよね!

「私はりんごを食べる」りんごを食べる

この「食べる」を「食べること」にすると、ものすごい変な文章が出来上がるのがわかりますか?

「私はりんごを食べること」

なんだそれ?

これらと同じことです!一見、

似た様な形なのに"動詞じゃない"なんて酷すぎる!!

と思うかもしれませんが、日本語と同じなんですね実は笑(何度も言いますが、日本語の方が無数にある…

つまり、「受け身」の形には、"動詞じゃない3つ目の動詞"を使うということなんです!ここで一番言いたいことは!

ということは、英語の文章には必ず動詞が1つだけ必要なので、別の動詞を引っ付ける必要があるんですねー!("3つ目の動詞"は動詞じゃないからね!

受動態の"文章の形"

これは簡単な話です!ご安心ください笑

「トムがこのケーキを食べた」

という文章を例にすると、「トム」と「プリン」を入れ替えるだけです。

え…ケーキがトムを食べた…?

いえいえ!もっと自然に考えてください笑

「このケーキはトムに食べられた」

こうなると自然じゃないですか?これだけです!

つまり、入れ替えると、「食べた」が「食べられた」に形が変わったのがわかりますか?

それが、英語では"3つ目の動詞"を使うということです!

日本人が受動態が苦手な理由

圧倒的に悪いものがあるんです。もうほとんどこの理由だけで日本人は受動態を理解することができません。

それは「使う例文」です!

「このケーキはトムに食べられた」

そんなこと言いますかいな!!小説家でもあるまいし…

こういった例文を聞くたびに、我々は”違和感”しか感じることができません。

さらにですよ!!

Q.「られた」を使った文章を思い浮かべてみてください。いくつかあれば尚良いですね!

ある共通点があるかと思います。

それは、「被害者感」です。

「やられた」やられた「殴られた」殴られた「轢かれた」ひかれた

日本語の場合、尊敬語を使うと「られた」が付くことがありますが、それはまた話が変わってきますので置いておいてください…。

言うまでもなく、英語はそうではありません。

英語の性格は"言いたいことから言っていく"。でしたね!

つまり、

あえて入れ替えるってことは、そこに着目して欲しいんだな?

という風に受け手感じるわけです。

だから英語では、「特別感」が出るというわけです。

受動態の使い方について

では、実際にどの様にして英語は受動態を使っているのでしょうか?

先ほども言った通り、英語の基本的な性格としては、"言いたいことから言っていく"というものです。やっぱり"主語"を目立たせたいんです。

"Tom ate the cake."

「トムがそのケーキを食べた」

passive

と言っても良いところをあえて

"This cake was eaten by Tom."

「そのケーキはトムによって食べられた」

passive

ということで、ケーキが主役になるのがわかりますか?

見て!このケーキは、トムによって食べられたものなんだ!

という様なイメージが出ます。

あのトムに!?

想像してください。トム・ホーランドが何らかの理由で、あなたが作ったケーキを食べたとしましょう。トム

そしてその途中まで食べたケーキを保管しておきましょう。そのケーキを友達に見せるのです。

その時に"This cake was eaten by Tom!"と言えますね笑

passive

つまり、日常の会話(「食べる」とか「する」とか)ではそんなに受動態の出番はありません。

では、どんな時に受動態は活躍するのでしょうか?

相手(自分)を責めない言い方

例えば、相手が何かやらかした時に、

お前がやった

って責めるような言い方をしたくないときってあるじゃないですか笑(そうじゃない時もあるかも…

何度も何度も何度も言いますが、英語は"言いたいことから言って"いきますよね?なので、

"You broke the cup!"

というと、主語は"You(あなた)"になるので、おのずと「"あなたが"やった」というところが目立ってしまうわけですよ…

そんな時に、受動態は活躍します!つまり、"The cup"を主語に持っていくんです!

"The cup got broken."

そうなると、主語が"The cup"になるので、「そのカップがどうしたの?」というところが目立ちますよね!「壊れちゃった」んですよね!「あなた」という部分は出てきますか?出てきませんね!こんな形で相手を責めない言い方をすることができます!

文章の最後に"by you"をつけないことがポイントですね笑よく子供が使います!受動態について

責任逃れ

自分が意見を言う時に「絶対これあってるよ!」と言える人は、多分そんなに多くないと思います!←ほら、「多分」とかいう言葉使うでしょ?

これは何でかというと、後々に

お前、そうやって言っただろ

と詰められるのが怖いんですよ笑

いや、多分って言うたやん!

そういう逃げ道を作るんですね笑

ほら!関西人の方ならよーーーーーくわかると思いますが、我々関西人は最後によく「知らんけど」って言いません?あれですあれ!笑

英語で言うなら、

"Everyone loves Sushi."

「みんな寿司を愛してる」

なんて言うと、

いや、嫌いな人もいるでしょうに...

ってなりません?

なぜかというと、主語が"Everyone(みんな)"だから、「みんながどうしたの?」ってなるんです。「愛してる」んですよね!何を?「寿司」をですよね!すると、

みんなが愛してるの?ほんとにー?

1残らずー?

と疑いの目が出てくるんです!

それを、

"Sushi is loved."

「みんなに愛される寿司」

なんて言うと、

そうだよねー

で終わりますよね。

なぜかというと、主語が"Sushi"だから、「寿司がどうしたの?」ってなるんです。「愛されてる」ですよね!そんな感覚です!

なんとなく少しずつわかってきましたか?


ここですこーし最初の方に言った、「3つ目の動詞は"動詞ではない"」というところに戻ります。

これからは、「なぜ動詞じゃなくなるのか」について説明していきますね!

"The cup got broken."

「コップが壊れた」

を例にしてみましょう。(今はgotが何かについては無視していただいて構いません!)

元々の文章は、

"You broke the cup."

だったはずですね!主語が"You"なので、動詞は"broke(壊した)"になります。

主語を"The cup"に入れ替えて、動詞を"broke"のままだと、

"The cup broke..."

という風になりますが、これだと「そのカップが何かを壊した」事になってしまいますね!

だから、「3つ目の動詞は"動詞じゃない"」んです。

もう1つ"Sushi"の例も見てみましょうか。

"Everyone loves sushi."

というと、責められる可能性があるから、

"Sushi is loved"

という風に言い直したんですよね!ではそのまま"love"を"Sushi"が主語の文章で使ってみましょう!

"Sushi loves..."

これでは「寿司が愛してる」という文章が出来上がりますね。これも言いたいこととは全く違ってきます。

3つ目の動詞を"動詞"にしてしまうと、全く違う文章が出来上がってしまうんです。

だから"動詞じゃなく"したんですね!理にかなってるぅ〜


主語にすると長い

お疲れ様です!これで最後です!笑土下座

英語の性格でもう一つ知っておいて欲しいことが、「英語は頭でっかちが大嫌い」ということです。

"The movie which became a hot topic in 2020 moved me."

さて問題です。この文章の主語はどこでしょう?

文章の意味がわからなくても主語はわかると思います!

ポイントは、「動詞を見つける」でしたねー!ワクワクする

さぁ見つけられますか?

どこが主語でしょうか?

そろそろ良いですか?

それでは答えを見ていきましょう!

"The movie which became a hot topic in 2020 moved me."

ここまでですねー!長ぇぇわ叫ぶ

この文章の意味は、

「2020年にホットトピックになったその映画は私を感動させた」

です。

長ぇぇわ!って思うのは、我々日本人だけではないみたいです笑安心してください!英語ネイティブもそう思います。

そんな時にも受動態は活躍します。

"I was moved by the movie which became a hot topic in 2020."

こんな風に言い換えるだけで主語が"I"だけになるので、すっきりするんですね!

ここでも"move"を動詞のまま使ってみると、

"I move the movie...???"

主語が「私は」動詞が"move(感動させる)"。

つまり、「私が映画を感動させた(動かした)」ことになります。笑

まとめ

お疲れ様でした!

今回は、「受動態」についてまとめてみましたが、少しややこしいですね笑

少しずつでも良いので、

「こんな言い方もあるんだー!」

と感じていただければ幸いでございます!

  • 普段の会話ではあまり使わない
  • 相手を責めたくない時
  • 責任逃れしたい時
  • 主語を短くしたい時に受動態は活躍する

この4つを知っていただければ今回は大成功です!

それではまた会う日まで👋

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