
今回の記事は、英語を話せる様になるための準備についてお話をしています。
「英語を始めたいけど何からすればいいのかわからない」「中学英語の時点で挫折してしまう」
そんな方から、上級者の方まで読んでいただきたい内容となっております!
今回の記事で学べるのは、「英語を話せる様になる為の準備」要は

よし!英語の勉強頑張るぞ!
となる前にするべき準備となります。
以下が目次となります!
今回の記事は一見、今までの勉強法を全否定しているかの様に思えるかもしれませんが、決してそうではありません。
100人いれば100通りの勉強法があります。これもあくまで英語学習で苦しんだ私の1意見としてご覧ください。
なぜ準備が必要なのか?

英語を話せるようになりたい。でも何から始めればいいかわからない。

どんな参考書を買おうか。やっぱり中学英語からだろうか。

ネットで調べてみよう。うわ…いっぱいあってよくわからん…
そこで悩むよりも、まず、準備することから始めましょうよ。というお話です。
英語学習は山登りと同じ
目標達成は、山登りと同じです。過酷になる可能性のある山登り。果たして何の準備もなく半袖短パンで例えば富士山登頂を真冬に目指しますか?

ほとんどの方は準備することから始めると思います。プロこそ準備を怠りませんよね。
それと同じです。
英語学習もいきなり「新しい参考書!」という風に飛びつくのではなくて、
まず準備をしっかりとしないと、いずれ「挫折」が待っています。
要は、闇雲にやっても全く意味が無い、無駄な時間になってしまう可能性があるということです。
よく見る英語クイズの落とし穴
例えば、こんなクイズを見たりしませんか?

そして、その正解を教えてくれるんです。

これはあくまで1つの例ですが、
これで今までは、

この画像を保存さえすれば、もう旅行先では安心だね!
なんて思っていたかもしれませんが、では海外旅行で「船」🚢に乗りたかった時、なんていうんですか?「自転車」🚲は?「バイク」🛵は?
そうなんです…参考書やSNSを使って頑張って”覚えた”ところで、それでは話せるようになったわけではなく、応用が効かないので、全く使えない状態になってしまっているんです。
じゃせめて、

車内に歩くスペースがあれば on を使うんだよ
そんなことを知ってさえいれば、

「船」は歩くスペースあるからonだな
くらいは予想することができるというわけです。
「勉強する」ということは「疑う」ということだと私は信じています。
答えが出なくても構いませんし、出たとしたらラッキーくらいに思っているといいです。
勉強方法は、100人いたら100通りあって当然なんです。
こんな偉そうに語っている私のことももちろん疑ってください。それが勉強だと思います。
準備1, なんで自分はその言語を話したいの?
目標が決まっていないと、何もできません。そのことくらいはきっと皆さんもご存知だと思いますが、ほとんどの方の目的が曖昧なことが多いのです。
例えば、英語の勉強を頑張りたい!という方で、理由を聞くと、

今度TOEICの試験で⚪︎⚪︎点取らなきゃなんです

大学受験で必要で、まぁその流れで話せるようになればいいかな
と、英語学習が直接英語力向上の意欲につながっていない事が多いのです。
もちろん、これらも立派な目標ですし、実際にそれで力をつけられる方も多くいらっしゃいます。さらに、それを頑張ることによって得られるものがあることも知っています。
ただ、今回のテーマ「言語力(英語力)」をあげることを目標にしているのであれば、少し曖昧すぎると私は考えます。
ではどんな目標がいいのか。
英語を実際に使う目標を立てればいいのです!
効果的な目標設定

ふとした時に英語をサラッと話したい

海外旅行で困らない様にしたい

子供に自分が英語を教えたい
などなどこんなので大丈夫です。特に3つ目の理由なんてめちゃくちゃ素敵だと思います!
とにかく、英語に実際に触れることで、ワクワクする目標が良いですね。
また、意外な特典として英語を勉強することで、日本語力が格段に上がります。
そこを目標にするのも面白いですね。(詳しくはまたお話ししますね!)
準備2, 正解を求めることをやめる心の準備
英語を話せる様にする上で、陥りがちな沼なんですが、思わず「正解」を求めてしまうのです…
「英語を話せるようになるためには、まず参考書を完璧にする必要がある!」
という風に。
これ今すぐにやめてください
例えば、

三人称単数が…
どんな時に完了形を使ってどんな時に過去形を使って…
こんなことを考えたのち、

これ全部完璧にしないと伝わらないんだ…英語むり…
と諦めてしまうことが多々あります…
さらに追い討ちは、映画などで実際にネイティブのセリフを聞いた時、

え、これ参考書では間違いって書いてあったんだけど…
最後はこの様にドン引きして完全にやめてしまう方を、かなりの数見てきました😭

少々間違えたところで、何の問題もないわけですよ!
日本語でも完璧に話せないのに…
…あれ?「日本語は完璧だよー」なんて思いました?とんでもない!!
今度普通に話す時に「主語」を必ずつける様にしてみてください😏ウザくて話せたもんじゃありませんから笑
母国語である日本語ですら、「100点満点」で話すことなんてできないのに、英語で100点なんて目指すもんじゃないです。
その言語の地に居ないのなら特に!
もしネイティブの前で間違えたとして、100人いたとしたら、90人くらいは、

こう言うんだよ!
と教えてくれます。あとの10人は本当に無視でいいです。
言葉は常に変化していくもの
また、言語というものは「生き物」と同じで、日々変化していきます。
我々も同じで、昨日の自分と今日の自分とでは何か違うところが必ずあるはずなんです。
髪の毛や爪の長さ、知識やスキルかもしれません。何かしらの違いがあります。
それが、1ヶ月経つとどうでしょうか?放ったらかしにしていると、ふとした瞬間に「伸びたな」時がつく方が多いと思います。
言語も毎日のように変化していっているんです。
昨日の今日では感じないだけで。そして言語というものは大抵若者が作り上げていくものです。

最近の若いもんの言葉はよくわからん!
と言っている大人の方は、若い頃、同じことを当時の大人の方に言われていたはずです。
歴史はそういう風に繰り返し、言葉もそういう風に確立していくというわけです。
となりますと!
今の正解は、別に正解でも不正解でもなくなり、いずれ不正解になっていくというわけです。
では、今必死に求めているその「正解」は一体何なのでしょうか?
何も、りんごを見てバナナと答えろ!と言っているわけではありません。
今ある参考書が全ての正解だと思い込んで、それ以外は不正解!=伝わらない!と決めつけるのはどうなのかなというお話です。
実際に、本来”She doesn’t know.” と言うべき所をネイティブは”She don’t know.” と言っています。(そういう風な言い方もしています。)

英語を話せるようになるために、正解を捨てる決意は必要なのかもしれません。
準備3, 意味に振り回されないようにする準備
これもまた沼に入ってしまいがちなのですが、

「英語を話すようになるためには、単語の意味を知る必要がある」
「まず最初は基本動詞から!」
「単語帳開いてやるぞ!」
実はこれではすぐに挫折してしまっても不思議ではありません。
単語1つ1つにはコアイメージ(今は無視で大丈夫です)というものがあって、今まで必死に習ってきた「意味」というのはあくまでそのコアイメージの派生でしかないんです。
つまり、そのコアイメージたるものを知ればいいのです。
ここで1本の木をイメージしてください。

我々日本人がやってきた今までの英語学習は1つ1つの単語の「意味」を出てくるたびに調べるものでした。
それは、枝の性質を1本1本見ていくようなものなんです。こんなにたくさんあるのに1本1本見ていくのって大変だし、無謀じゃないですか。
これでは英語を話せる様になるまでに、無数の時間がかかってしまいます。
ただ、枝を辿っていくと1本の幹に辿り着きます。この幹は1本なので、要はこの幹の性質を調べれば、他の枝の性質もきっと同じのはず。
すると、無謀にも思えた1本1本の枝を見ることも、あくまで「木の幹からの枝分かれ」なので、

この枝はどんな性質だ!
と敏感になる必要もないです。
新しい枝を見つけたとしても、

でも元はこの幹なんでしょ?
とそこまで驚かないはず。これを英単語と置き換えてみましょう。
コアイメージについて

Onのコアイメージは「接触」です。とにかくどこかに引っ付いてさえいれば、onが使えます。
Onの代表的な例文で
”There is an apple on the table.”
「そこのテーブルの上にリンゴがあります」
という文章があります。
ここで先生は、

”on”の訳は「〜の上に」だからな!
というわけです。
ただ、
“There is a poster on the wall.”
この文章は、
「そこの壁にポスターが貼ってあります。」
となります。
どこにも「〜の上に」なんて訳はないんですよね。
“There are some lights on the ceiling.”
この文章は、
「天井には何個かの電気がある」
もし「天井(ceiling)の上」なら、おかしな状況になります🧐
“Turn on the TV,”
に関しては
「テレビつけて」
どこにも「〜の上に」なんて訳はありませんが、どの文章にも”on”があるんです。
いいですか?もう一度言います。

Onのコアイメージは「接触」です。
机の上にひっついているリンゴ。だからonを使うし、
壁にひっついているポスター、天井にひっついているライト。これらにもonが使えます。
昔のテレビは、捻ってつけていました。
スイッチを入れることで、回路が離れていたものが触れて電気が通る。よってTVがつく。
だから、スイッチ入れたり消したりするのは、”on”が使われます。(消すのは"off")
たったひとつのコアイメージを覚えることで、これだけの意味をカバーすることができるのです。
英語を話せるようになるためには、このコアイメージは必須と言えます。
準備4, 日本語と比べながら勉強する準備
我々日本語を母国語とする人間にとって、英語を話せるようになるというのは、確かに簡単ではありません。
ただ、我々にも「日本語」という言語が存在します。
英語は英語として0から勉強する。それもいいですが、せっかく日本語という言葉を実際に扱っているのですから、それと比べながら、

ここは同じだ!
ここは違う。英語の文化はこんなイメージで捉えるんだ
という風に勉強していけば、意外な共通点が見えたり、今までの勉強方法が非効率的なのか、効率的なのかも分かります。
例えば、英語には"be動詞"というものが存在します(be/is/am/are)。これらを学校では「です。/ます。/います。」だと習います(今は違うかもしれません💦)
I am a student.
「私は学生です。」
なるほど🧐
しかし、これはどうでしょうか?
I have a brother.
「私には兄弟がいます。」
「います。」を使っているんだったとしたら、"be動詞"を使うべきではないでしょうか?
でもなぜか突然「持っている」という意味の"have"が登場するわけです。
これが、いわゆる「英語と日本語の文化の違い」というものなんです。
ここでは詳しくなぜ"have"を使うのかの説明はしませんが、ある英語の文化を知ると「なぜここで"have"が登場するのか」が理解できる様になります。

ヘェー!
英語はこういう文化があるんだ!
そう思えたらこっちのものです!
反対に、日本語と同じものも存在します!
日本語と英語の共通点
例えば、皆さんは日本語をどのように覚えてきましたか?
大体1歳と少しで赤ちゃんは話すようになると言われていますが、その頃からペンとノートを握りしめて日本語を勉強してきましたか?
きっと違いますよね!
きっとお家の人の顔を必死に見ながら、必死に真似して話せるようになってきたと思います。
それが、ある程度大人になって、新しい言語を学ぶとなると皆さんどうでしょうか?
図書館へ行って参考書を買ったり、
学校教育では教科書とノートで、非ネイティブの先生の英語の発音をテキトーに聞きながら勉強していませんか?(なんかごめんなさい)
となると、これは非効率的なんだとわかるはずです。ではどうするか。
日本語と同じようにするんです。
ネイティブの口元を見て真似するんです。英語を話せるようになるのに、一番の近道はこれだと思います。
映画でもYouTubeでも何でもいいです。ネイティブの映像を見て真似するんです。
その他にも、意外と気がつかない日本語の秘密や、日本語のあれこれについて、比べることでよく見えてきます。
よく見えることで、まず面白くなります。面白くなると、勉強が楽しくなります。楽しくなると、勝手に自分で勉強するようになります。
そのサポートをすることが私の生涯の仕事だと信じておりますので、これからも末長いお付き合いをよろしくお願いいたします🙇♂️
ここで必ず押さえておきたい日本語と英語の違いは3つあると私は考えます。
それが…

詳しくは、動画で語っていますので、ぜひご覧ください…
[YouTubeにアップします!もうちょっと待って…😭]
まとめ
以上が、英語を話せるようになるためにやるべきこと…勉強する前の準備でした!
冒頭でも言いましたが、今までの勉強方法を完全否定するつもりは一切ありません。
ただ、目標達成するためには、何事にも準備が必要です。
準備をしっかりとして1歩目を踏み出すのとそうでないのとでは、天と地の差があると私は考えるのです。
実際に私はそれで苦しい思いをしたので…
今回のまとめは、
- なんで自分は英語を話したいのか
- 正解を求めない
- 意味を求めない
- 日本語と比べながら
以上の4点となります。
これを頭の片隅の方に常に置いておいてください。
英語を話せる様になるには何から始めれば良いんだ!
そこを悩むよりもまず「準備」が必要という事です。
それだけで普通の勉強が2倍にも3倍にも効率が上がります。
楽しんで英語力を伸ばしていきましょう!!✨